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佐賀県・陸軍唐津飛行場候補地(大土井) [├場所]

  2013年10月 訪問 

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佐賀県‎唐津市‎和多田天満町。

高尾山と松浦川の間に広がる平地で、現在は立派な公園、国道が整備され、

住宅地、商業施設にびっしりと埋め尽くされていますが、かつては鬼塚村大土井という国有の荒蕪地でした。

昭和6年、この場所を陸軍が飛行場適地として目を付け、大刀洗から少佐が飛来、大土井一帯の空中撮影を行いました。

翌7年2月、連隊長が陸路訪れ、同年9月には陸空本部長(大将)による現地視察が行われました。

おおよそですが、当地は1,300mx700mの平地であり、 大刀洗飛行場の西約60kmに位置しています。

位置関係からして飛行場としての利用に様々な思惑があったかもしれません。

こうして大土井は「陸軍唐津飛行場」として着々と計画が進むかに見えたのですが、

当地は附近の農家が田畑とする目的で代議士を通して払い下げ運動中だったため、

農家による飛行場建設の猛反対運動が起こりました。

陸軍側としても、地元がそんなに反対するのを押し切るのもどうかということで、飛行場計画はそのまま中止されました。

軍による飛行場建設というと、戦争末期の時期に有無を言わさぬ土地の強制収用のケースばかりが目立つ印象なのですが、

軍がここまで計画を進めていたものを地元の反対に押し切られて中止してしまったのです。

早い時期の建設計画だったからなのか、代議士絡みだからなのか、こんなケースもあったのですね。

一旦軍が飛行場適地として目を付けた場所ですから、末期の時期に再び飛行場建設に乗り出す、

ということも大いにあり得たのでしょうが、

1947年の航空写真ではこの周辺は整然と田畑が並んでいます。最終的に地元農家の勝ちだったようです。

 

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・A地点

 

陸軍唐津飛行場候補地(大土井):map 


      佐賀県・陸軍唐津飛行場候補地(大土井)      

陸軍唐津飛行場候補地(大土井) データ

空港種別:陸軍飛行場
所在地:佐賀県‎唐津市‎和多田天満町
座 標:N33°25′55″E129°59′10″
着陸帯:1,300m×700m?
*座標はグーグルアースにて算出

沿革
1931年 町民の空に対する関心が高まり、秋頃から飛行場設置運動が台頭、飛行第4連隊が調査に乗り出す
      11月14日、大刀洗から少佐が飛来、大土井一帯の空中撮影
1932年 02月23日、連隊長が陸路訪れる
      09月 陸空本部長(大将)が博多屋に一泊の上現地視察
      その後地元農家による猛反対運動により飛行場建設計画は中止

関連サイト:
国土地理院 1947年11月当時の写真(USA R158 30) (■→「同意する」→戻る→再度■をクリック)   
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