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上伊保付近着陸場跡地 [├国内の空港、飛行場]

  2016年6月 訪問 

無題3.png
1945年4月当時の写真(97I9 C4 84) (「同意する」をクリック→戻る→再度■をクリック。) 
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)



「航空路資料 第4 昭10-1 中部地方不時著陸場」(下記リンク参照)の中に「上伊保付近」という資料があり、

そこから作図しました。

この情報はtuka@北海道さんから情報頂きました。tuka@北海道さんありがとうございましたm(_ _)m 

 

「航空路資料 第4 昭10-1 中部地方不時著陸場」では当飛行場について、

「昭和9年3月調査」として、400m、350mのL字型滑走路を持つ着陸場として説明されています。

更に、当着陸場でしばしば飛行が行われていたこと、

地元の方からは「飛行場」と呼ばれていたと説明されています。

 

で、少々ややこしいのですが当着陸場のあった場所は、

後に建設された「名古屋航空基地(伊保原、挙母飛行場)」と重なって見えます。

先頭の航空写真の白っぽい部分は三本の滑走路を有する「名古屋航空基地」なのですが、

当着陸場は赤丸の辺りに位置します。

「名古屋航空基地(伊保原、挙母飛行場)」については様々な資料の中で、

「昭和15年に愛知時計電機の試験飛行場として誕生した」

的な扱いになっています。

今までオイラも、何もなかったところに先ず愛知時計の1,000m滑走路が建設され、

後に軍民共用飛行場となり、拡充されたという認識でしたし、該当記事にもそうまとめました。

 

今回ネットでザッと検索してみた範囲では、「名古屋航空基地は昭和15年の愛知時計から飛行場としての歴史が始まった」

とするものばかりで、昭和9年の着陸場ついて触れたものは見つけることができませんでした。

こうなると、この着陸場の素性と後の「名古屋航空基地」との関係性が非常に気になります。

 残念ながらこの小さな着陸場を誰が作ったのか不明なのですが、

「航空路資料 第4 昭10-1 中部地方不時著陸場」では、当着陸場について、

「第一、第二航空連隊はこの着陸場をしばしば飛行操縦に使用している」と記しています。

この「第一、第二航空連隊」についてはそれ以上の説明がないのですが、

同じ「航空路資料 第4 昭10-1 中部地方不時著陸場」の後の方のページでは、

ここから約37km離れた場所にある各務原の第一、第二航空連隊飛行場について扱っています。

「第一、第二航空連隊」というのが仮にここのことを指しているのだとすると、陸軍系の着陸場なのかしらん。

とすると、元々着陸場のある(あった)場所に愛知時計電機が目を付けたか、陸軍から紹介されて、

1,000m滑走路を建設し、終戦時には大規模な飛行場になったのかもしれません。

 

「同じ敷地内にある飛行場」ということで、一旦「名古屋航空基地」の記事内に含めたのですが、

当着陸場と「名古屋航空基地」の関係性が非常に気になるため、敢えて一つの飛行場跡地として独立させました。

この辺の経緯をご存知の方からの情報お待ちしておりますm(_ _)m

DSC_0045.jpg

撮影地点・1 滑走路方向

DSC_0047.jpg

撮影地点・2 滑走路方向


      愛知県・上伊保付近着陸場跡地     

上伊保付近着陸場 データ

設置管理者:陸軍?
空港種別:着陸場
所在地:愛知県‎豊田市‎浄水町‎原山‎
座 標:N35°07′30″E137°08′24″
滑走路:400mx150m(08/26)、350mx100m(17/35)
標 高:92m
(座標、滑走路長さ、方位、標高はグーグルアースから)

沿革
1934年 この頃当地に着陸場があり、使用される
1939年 愛知時計電機の試験飛行場として造成

関連サイト:
アジ歴  
ブログ内関連記事       

この記事の資料:

「日本海軍航空史」


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コメント 2

鹿児島のこういち

これは面白いですね、ことの顛末を知ってる人がいればいいのですが、昭和1桁の人がとりさんのブログを読んでいてくれていたならぁ~って思っちゃいます。
by 鹿児島のこういち (2016-09-03 16:22) 

とり

■鹿児島のこういちさん
知ってると思っていたはずの場所でこんなことがあったなんて、
本当にビックリでした。
昭和1桁の方、どなたか見て下さってるといいんですけどね~。
by とり (2016-09-04 05:32) 

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