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広尾(小紋別、豊似)飛行場跡地 [├国内の空港、飛行場]

  2013年6月 訪問 

無題3.png

広尾郡‎広尾町にあった旧海軍の「広尾(小紋別、豊似)飛行場」。

出発前にネットで情報として得ていたのは、A地点に飛行場跡を示す杭があること、A地点から海岸に下りると、トーチカの残骸が点在すること、飛行場建設の際、国道336号線の一部が利用されたこと、どこかにコンクリート製の小屋があること。でした。

 

D20_0098.jpg

・A地点。

道道1037号線の脇に杭発見。

すぐそこにあるのに、間には大人が隠れてしまうほどの深さの水路があり難儀しました。

 

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史跡 広尾航空機不時着場跡(全文) 昭和初期に航空機の急速な進歩発達により、旧日本海軍は、航空機基地整備に全力を投入する。昭和五年大湊(樺山)に、同八年根室に不時着場が完成し、同九年ここ広尾飛行場が敷地二四〇町歩、整備敷地八五町歩で、北東から南西へと北西から南東への、それぞれ千メートルの滑走路が三角形を形作っていて、燃料庫が一棟付属していた。工事は昭和九年六月起工同年十一月竣工した。工事施工は菅原組。(資料提供 松本尚志氏) 平成十八年十一月建立 広尾町郷土研究会 広尾町教育委員会

赤い矢印は海岸を指しています。

早速海岸に向かってみることに。

 

D20_0113.jpg

・B地点。

A地点から海岸方向に100m程進んだところで左手にコンクリ製の小屋発見。

いい感じに古いのですが、これが「どこかにあるコンクリート製の小屋」なのでしょうか??

更に海岸方向に。

 

D20_0118.jpg

・C地点。

海岸に出ました。

道はここで突き当たり、海岸に沿って右折できるようになっているのですが、ここにコンクリ製の円形のものがありました。

これもトーチカなのかしらん。

 

D20_0121.jpg

海岸沿いの道を進むと、トーチカが見えてきました。

現在時刻は4:30。

こんな早朝にもかかわらず、たくさんの釣り人が来ていました。

車が並んで停めてある場所を見つけたのでオイラもそこに停めて海岸に下りることに。

 

D20_0123.jpg

・E地点。

C地点から約340mの所に埋もれかけのトーチカ発見。

さっき車から見えたトーチカの所まで移動。

 

D20_0126.jpg

・D地点。

ここはC地点から約230m。

 

D20_0127.jpg

裏側はこんな感じ。

海釣りをする人たちの後ろに当たり前のように転がってました。

 

D20_0130.jpg

・F地点。

「飛行場建設の際一部が利用された」という国道336号線。

当時は廃道になっていた大津道路なのだそうです。

 

 


通常ならここまでなのですが、今回は珍しく続きがあります。

 

今回現地にお邪魔して初めて、杭にどんな内容が書かれているのか知ることができました(メジャーな跡地ならこういう内容はとっくにネットに出回っているものですが)。

それはともかく、杭には当飛行場に関して、

・滑走路は北東から南西と、北西から南東

・それぞれ千メートルの滑走路

・2本の滑走路が三角形を形作っている

・昭和九年十一月竣工

と、滑走路に関して非常に具体的な記述がありました。

 

2本の滑走路の方向が明記されており、その2つで三角形を形作っているわけですから、

滑走路の配置は、「への字」か、「逆への字」になるはずです。

実はこの周辺は終戦1年の1944年8月と10月に旧陸軍がたくさん写真を撮っています。

当飛行場は1934年竣工ですから、竣工から10年後の撮影ということになります。

で、今回新たに判明した情報を元に改めて写真を調べたところ、それらしい地割を発見しました(下記リンク参照)。

 

無題7.png

上図は、それらしい写真の地割を地図に落としたものです。

A地点は杭の場所、B地点はコンクリ製の小屋。

こんな感じで滑走路があったとすると、ピッタリ千メートルで、

・滑走路は北東から南西と、北西から南東

・それぞれ千メートルの滑走路

・2本の滑走路が三角形を形作っている

という条件をキチンと満たしています。

作図して気が付いたのですが、曲線部分も含めてグーグル写真に随分この形の地割が残っていました。

当飛行場の正確な位置については今のところ、少なくともネット上に資料が一切ないため、

この作図が正しいのかどうか、確証する手段がありません。

オイラの壮大な勘違いという可能性が無きにしも非ずなのですが、多分こんななのではないかと。

情報お待ちしておりますm(_ _)m

オイラの予測が正しいとすると、杭やトーチカは飛行場の敷地外で、

オイラが飛行場の方向を向けて撮ったのは、かろうじてB地点のコンクリ製の小屋だけでした(汗)

またいつか機会があれば。。。

 

広尾(小紋別、豊似)飛行場跡地:map  


      北海道・広尾(小紋別、豊似)飛行場跡地      

広尾(小紋別、豊似)飛行場 データ

設置管理者:旧海軍
空港種別:陸上飛行場
所在地:北海道‎広尾郡‎広尾町‎紋別‎
座 標:N42°23′31″E143°21′43″
面 積:238ha
滑走路:1,000m×2本
*座標はグーグルアースにて算出

沿革
1934年06月 起工
      11月 竣工
2006年11月 杭建立

関連サイト:
国土地理院 1944年8月当時の写真(915 C5 23) (写真右下。周囲より薄い色の部分)
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コメント 5

鹿児島のこういち

よく杭を確認しましたね!素晴らしい考察と思います。ご存知の方がいらっしゃるといいですね。
by 鹿児島のこういち (2013-08-26 09:29) 

an-kazu

この記事がきっかけになって、全国から情報が集まることでしょう!
by an-kazu (2013-08-26 17:48) 

とり

皆様 コメント、nice! ありがとうございます。m(_ _)m

■鹿児島のこういちさん
これで情報が集まってくれると、おぢさんにガン見された甲斐もあったというものなのですが。
どうなりますか^^;

■an-kazuさん
是非そうなって欲しいです。
by とり (2013-08-27 05:50) 

Takashi

写真を見て納得しました。この薄暗さで塹壕から顔を出したら、誰でもガン見しちゃいますよ。
埋もれかけのトーチカが寂しげです。
by Takashi (2013-08-27 22:49) 

とり

■Takashiさん
>誰でも
ですよね~(o ̄∇ ̄o)
>埋もれかけ
これはきっとTakashiさんにとって格好の被写体になると思います。
by とり (2013-09-01 07:07) 

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