So-net無料ブログ作成
検索選択

旭町の陸軍飛行場跡地 [├国内の空港、飛行場]

  2013年6月 訪問 

無題1.png

苫小牧市‎旭町にある「市立苫小牧東中学校」。

上図の通りかつてここには競馬場があり、陸軍が当競馬場を改造して飛行場としていました。

前記事の「雲雀ヶ丘飛行場跡地」の東約2.8kmに位置しています。

この飛行場については、「苫小牧市史下」1188pの「競馬場の飛行場転用」という項目で初めて知りました。

当飛行場について確認できる資料はこの市史のみで正式名称不明のため、

便宜的に「旭町の陸軍飛行場」とさせて頂きました。

また競馬場の形状については、「蝦夷古地図 地図で見る苫小牧の歴史 苫小牧市」の中の

「苫小牧町市街圖・昭和16年」を参考に作図しました。

 

上述の市史の関係部分を抜粋してみます。

・競馬場の飛行場転用

 昭和十年になって飛行機に対する関心が高まり、各地で飛行場の設置がみられたが、北海道庁と樺太庁は帝国飛行協会に対して各市町村における飛行機着陸候補地の調査を依頼した。そして、同十年五月に北海道一一九カ所、樺太八カ所の選定を行ったが、苫小牧では旭町競馬場と雲雀ヶ丘放牧地の二か所であった。選定地は将来適当なる補助金を持って飛行機離着陸ならびに不時着場としてその施設を講ずることになっていた。

 そして、昭和十一年の陸軍大演習時には競馬場を改造して臨時飛行場とするため、工費六,〇〇〇円をもって臨時飛行場新設工事が行われた。この工事は費用が少なかったため、王子製紙苫小牧工場の奉仕作業によるもので、盛土、ローラー地固めなど一二万九千一六二平方メートルを完了した。

 また、昭和一二年四月、札幌-東京間の定期航空の開設により、航空無電局である空の安全指示、ラジオビーコンが札幌に建設されたが、さらに道内にもう一カ所必要となり、苫小牧、千歳、白老がその候補地にあがった。本町ではこの施設の重要性を認め熱心な誘致運動を行い、同十二年六月になって苫小牧町の中野に施設することが決定し、二年計画により工事が進められ同十四年より使用開始した。しかし、戦時下体勢がきびしくなると札幌-東京定期航空は、昭和十五年七月、無期停止となり、飛行場は軍の管理使用するところとなり、飛行場のない町村においては、住民の奉仕作業による軍飛行場建設が行われた。

 苫小牧においても旧競馬場が陸軍飛行場となり、同十八年三月から八月まで町内会、各学校生と、青年団の勤労作業によってその整備が行われた。また、本町においては沼ノ端にも陸軍の飛行場が設置された。

 

前記事の「雲雀ヶ丘飛行場跡地」の中に含めた市史の中で、

「(雲雀ヶ丘飛行場)のできる前には、旭町にあった競馬場に二、三度飛行機が離着陸しているが、」

という一文があります。

「苫小牧初の正式な飛行場」は「雲雀ヶ丘飛行場」なのですが、

具体的な年代は記されていないものの、この飛行場ができる前から旭町の競馬場にはヒコーキの飛来があった訳です。

そしてそんな実績から、飛行場候補地として挙げられることに繋がったのかもしれません。

当競馬場と共に候補地に挙げられた「雲雀ヶ丘放牧地」について具体的な記述はないのですが、

「雲雀ヶ丘飛行場」は昭和2年に完成して後、恐らくその年のうちに閉鎖してしまったと考えられます。

それから8年後の昭和10年に飛行場候補地についての調査が行われました。

これは飽くまで想像なのですが、もしかしたら 「雲雀ヶ丘放牧地」=「雲雀ヶ丘飛行場」なのかもしれません。

それはともかく、調査翌年の昭和11年には陸軍大演習時に競馬場を改造して臨時飛行場とする工事が行われました。、

その後、昭和18年には陸軍飛行場が地元の協力で整備が行われています。

 

D20_0044.jpg

・A地点。

一対の石柱がいかにもな雰囲気なのですが、いつの時代のものか不明です。

 

D20_0045.jpg

同じくA地点。

 

旭町の陸軍飛行場跡地:map  


      北海道・旭町の陸軍飛行場跡地      

旭町の陸軍飛行場 データ

設置管理者:旧陸軍
空港種別:臨時飛行場→陸上飛行場
所在地:北海道‎苫小牧市‎旭町‎2丁目‎
座 標:N42°37′54″E141°36′31″
滑走路:600m?
磁方位:12/20?
*座標、滑走路長、磁方位はグーグルアースにて算出

沿革
1927年 この年より以前、二、三度飛行機が離着陸する
1935年 北海道庁、帝国飛行協会に対し飛行機 着陸候補地の調査を依頼。5月、当競馬場が候補地として選定される
1936年 陸軍大演習時に競馬場を改造して臨時飛行場とする
1943年 3月~8月まで地元による陸軍飛行場整備

関連サイト:
国土地理院 1944年10月当時の写真(9122 C3 56) (■→「同意する」→戻る→再度■をクリック)  
ブログ内関連記事       


コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

コメント 2

鹿児島のこういち

元、競馬場なら工事費が少なくて奉仕で作業になっても、荒れ地や山などと違って、いくらかは楽だったかもしれませんね。
by 鹿児島のこういち (2013-09-22 08:41) 

とり

皆様 コメント、nice! ありがとうございます。m(_ _)m

■鹿児島のこういちさん
そういう理由でここが選ばれたのかもしれないですね。
ご訪問ありがとうございます。
少しは落ち着かれましたでしょうか。
鹿児島のこういちさんご自身もどうぞご自愛くださいませ。
by とり (2013-09-23 05:52) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0