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朝鮮・汗浦飛行場跡地 [├国内の空港、飛行場]

  2017年7月 作成 



北朝鮮黄海北道にあった「汗浦飛行場」。

韓国との国境から40km地点、禮成江右岸に位置しています。

上の地図は例によって水路部資料の地図から作図したのですが、

ここもとっかかりがなくて、線路、川、集落との位置関係から位置決めしました。

かなりアバウトで、「誤差50m以内に収まってれば御の字」というレベルです。

ご了承くださいませ。

現在当地には整然とした畑地が広がっており、

作図した滑走路は畦道と微妙に角度が異なっております。

作図がアバウトなので、もしかしたら、この畦道は当時の飛行場の地割に沿っている可能性があります。

特に、地図には飛行場敷地に沿って排水溝が設けられていたことが描かれており、

資料にある通り、飛行場外周寸法である790mx200mの地割があったら非常に怪しいのですが、

そういう地割は無いようです。


一連の「朝鮮の飛行場」の中で、初の北朝鮮の飛行場なのですが、

「汗浦飛行場」で検索しても、まったく引っかかりません。

한포비행장(汗浦飛行場)で検索してやっと1つだけ、それらしいものがヒットしました。

管理者がどういった方なのか不明なのですが、

Facebook上にこの頃の朝鮮の航空事情と日本との関わりが非常に詳しくまとめられており、その中で、

「1939年にはハンポ補助飛行場(汗浦補助飛行場)を、1940年には大田補助飛行場を設置した。」

とありました。

水路部の資料の中では、汗浦飛行場が「補助」とは記されていないのですが、

飛行場施設は吹流しのみで格納庫もなく、滑走路も500mx40mと小規模なもの1本のみであることから、

「補助飛行場」というのは、妥当な評価と思います。


防衛研究所収蔵資料:「水路部 航空路資料第9 朝鮮地方飛行場及不時着陸場 昭和18年9月刊行」 

から当飛行場の情報を一部引用させて頂きます。

第8 汗浦飛行場(昭和18年4月調)
管理者 朝鮮総督府逓信局。
位置 朝鮮黄海道平山郡金岩面汗浦里。
   (汗浦里の北東方約1.4粁、北緯38°13′0、東経126°29′0)。
種別 公共用陸上飛行場。

着陸場の状況
高さ
 平均水面上約20米。
広さ及形状
 本場は長さ北東-南西790米、幅北西-南東200米の長方形地域なり 
 着陸地域は概ね図示の場の略中央に於て長さ北東-南西500米、幅40米の砂利敷滑走地区を最適とす(付図参照)。
地面の状況
 概ね凸凹起伏なき平坦地なり・滑走地区は深さ約10糎に砂利敷地の上転圧せるを以て
 地盤は概ね堅硬且降雨後の排水極めて良好なり・
 其の他の地域は丈低き雑草生じ降雨後及解氷期は地盤軟弱と為る・
 場周に境界標識及排水開渠あり。
場内の障碍物
 なし。
適当なる離着陸方向
 着陸は南西に、離陸は北東を可とす。
離着陸上注意すべき点
 場の南方約200米に北西-南東方向に架設せる高さ15米の高圧送電線は離着陸上障碍物となるを以て注意を要す。
施設
格納庫なし。
昼間標識 西側中央部に吹流1(高さ15米)・場周境界標識あり。
夜間標識 なし。

周囲の状況
山岳
 本場は禮成江右岸流域に位し南北河流方向は地勢概ね開濶なるも東西方向は山岳地帯にして
 西方は約2.3粁にして標高100米の山地と為り更に西方約11粁に高さ509米の鉄峰山聳立す・
 東方は禮成江の対岸より直に高さ50米内外の丘陵連互し東走するに従い次第に発達せる山岳地帯と為る。
森林
 付近に障碍となる森林なし。
河川
 本場の東側を南流する禮成江は平常場面より約2米低く河幅80米あるも水面は平常約40米内外なり、
 下流よりする舟運の便なきも対岸とは渡船連絡す。
建築物
 場の南西方約300米付近より人家密集せる汗浦里村落あり。
電線
 南方約200米を北西-南東方向に架設せる高さ15米の高圧電線あり。
着目標
 禮成江、鉄橋(南西方約1.3粁)、汗浦里村落。




     朝鮮・汗浦飛行場跡地      
汗浦飛行場 データ
設置管理者:朝鮮総督府逓信局
空港種別:公共用陸上飛行場
所在地:朝鮮黄海道平山郡金岩面汗浦里(汗浦里の北東方約1.4km)
座 標:N38°13′47″E126°28′05″
標 高:20m
滑走路:500mx40m
方 位:03/21
(座標、方位はグーグルアースから)

沿革
1939年 設置

この記事の資料:
防衛研究所収蔵資料:「水路部 航空路資料第9 朝鮮地方飛行場及不時着陸場 昭和18年9月刊行」 


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